朝起きると、屋根の上に雪が積もっていました。夜の間に降ったのでしょう。布団から出ると部屋の中は身が縮むような寒さ。備え付けの暖房をつけるとごおっと頼もしい音がして、あっという間に暖まりました。さすが寒い土地の暖房器具はパワーが違う。
朝九時から仕込みを開始。明るい光のもとで初めてえずこホールを見ました。この形と名前の由来はかつて弘さんがブログに書きました。よかったら探してみてください。
楽屋のラウンジにある大きな鏡にこんなことが書いてありました。
「かがみにつき」って一目瞭然なのにと思っていたら、永井さんが模範的失敗をしてその意味を分からせてくれました。
正面から見るとただの鏡ですが、右側から歩いて来ると斜め向かいに設置された自動販売機が映り、それを見てジュースを買おうと思い立った人が鏡に向かって右折する。そして鏡にぶつかる。これはそんなトラップにはまらないよう注意を喚起するためにあったのです。
きっと永井さんのような人がこの10年でたくさんいたのでしょう。このえずこホールは来年10周年を迎えるそうです。
大楽も近付き、私たちは少しずつ終わりに向けて準備します。場当たり中の舞台前を横切る影は、本日のカメラ小僧・大谷さんです。思い出を残すために皆にレンズを向けています。
夏の稽古から始まったこのお芝居が、もうすぐ終わるんですね。
おまけショット:本日限定販売のうさぎ餅。えずこホールで販売してくれました。この餅の由来が「二兎社」にあることを、お客様は気付いてくれたかしら?
はやふね
ヘッドライトが照らすのは前方数メートル先。真っ暗な周辺と明るい夜空までの距離も境目も感じられない。えずこホールで生田萬さんとのプレトークを終えて、永井さんと私は周辺の様子にいちいち感想を述べながら、スキー場に程近い宿に到着しました。後部座席の上のハンドルにつかまった永井さんが、「映画のヒロインにでもなったようだわ」と。確かに、今にもタイトルバックが出てきそうなムードです。
旅公演も残すところ2ステージ。最後の遠出は宮城県です。先週は雪が降っていたそうで、寒さでほっぺたがぴりぴりします。永井さんはプレトークのためスタッフとともに前日入り。長丁場の前に、地元名物はらこ飯をいただきました。「はらこ」とは鮭の子、いくら。鮭の釜飯にいくらをまぶして食べるのです。美味!私は見るだけなのに腹拵え万全です。
永井さんと生田さんは車の中でもご飯の間も話が弾み、それがトークにつながったように思えました。この芝居を書くきっかけ、裁判傍聴時の珍事件など、このお芝居を見る上で興味深いエピソードが盛り込まれました。幸先のよいスタートです。しかしプレトークって難しいですね。ネタバレするわけにいかないし。
ともあれ、明日えずこホールにて。
周辺の方はぜひぜひお運びください。
はやふね
亀戸でーす!
亀有じゃないですよー。
各地を回り、「歌わせたい男たち」が東京に帰ってきました。
と言うわけで、本日はわかが再び「日刊・歌わせたい男たち」復活しました。
劇場前の広場にはやっぱり亀像が……
親亀・小亀・孫亀、みんな羽根が生えてます。
亀戸と言えば、急遽マチネ(昼)の公演を追加した劇場です。
あっという間に完売していたようで、当日券に並んでくださったお客様も大勢居ました。
んー、すごい!
ありがとうございます!
そしてそして、お久し振りです、愛さん。
暫くの間、愛さんは渡英していたのです。
今日の愛さんは、劇場の空気を吸い、客席からの眺めを味わい、場当たり後の役者さんやスタッフさんと会話をし……
……差し入れを頬張り、
久々の「歌わせたい男たち」を楽しんでいる、そんなふうに見えました。
お客様の反応もとっても良くて、追加公演をしてよかったですね。
さて、再び皆さんは旅へ。
ベニサンピットの始まったころは長いなぁと思っていましたが、もうすぐ大楽なんですね。
早かったなぁ。
☆おまけ☆
場当たり開始前の一コマをお送りします。
あ!ちなみに場当たりとは劇場ごとに音響や台詞の響きが変わるなどの条件が違ってくるので、劇場に慣れる為に重要な場面だけ抜いて稽古をすることです。
舞台監督の菅野さんが場当たり始めますと指揮をとったにも拘らず、スタッフさんたちは一生懸命掃除をしています。
お掃除をサボっていて怒られたわけじゃないですよ、大人ですから。
原因は校長先生!大谷さん!
新潟のどこかの芝生で遊んだ靴を履いて舞台上に上がってしまい、黒い幕を引いた部分に芝生をいっぱいつけてしまったのです。
大谷さんももちろん大人ですが、少年の心を忘れない、素敵なかたであります。
わか